名古屋競馬場跡地の再開発全貌!商業施設や選手村の開業時期を徹底追跡
2022年春の弥富市移転に伴い、半世紀以上にわたる競馬の歴史に幕を下ろした旧名古屋競馬場。名古屋市港区泰明町に広がる約20.7ヘクタール(ナゴヤドーム約4個分)という広大な跡地は、あおなみ線「港北駅」の目の前に位置する名古屋市内屈指の超巨大再開発用地として、いま劇的な変貌を遂げつつあります。
2026年秋に迫る国際スポーツの祭典「第20回アジア競技大会(愛知・名古屋2026)」での選手村活用をはじめ、その後に誕生する大型商業施設や大規模レジデンス街区の建設計画まで、現地の最新動向を総力取材しました。名古屋市南部エリアの拠点価値を塗り替えるメガプロジェクトの全貌に迫ります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:旧競馬場跡地(約20ha)は、中部電力グループ主導のコンソーシアムにより、商業・住宅・福祉・緑地が融合した次世代スマートタウンへと再開発中。
- 要点2:2026年秋の「アジア競技大会」で中核選手村として運用された後、改修工事を経て2027年末から2028年にかけて商業施設やマンション群が順次オープンする計画。
- 要点3:あおなみ線「港北駅」直結の交通アクセスと最先端のエネルギーマネジメントが結びつき、港区全体の住環境と都市ブランドを大きく刷新する見込み。
【何ができる?】名古屋競馬場跡地再開発の全貌とスマートタウン構想

長らく地域に親しまれた旧競馬場の広大な敷地は、一体どのような街へと生まれ変わるのでしょうか。再開発を牽引するのは、中部電力を代表企業とし、中電不動産や大和ハウス工業などが参画する事業者グループです。「名古屋市港区まちづくり構想」の最重点拠点として位置づけられ、単なる住宅造成にとどまらない「持続可能な次世代型スマートタウン」の創出が進められています。
計画全体のゾーニングは、大きく以下の5つの主要エリアで構成されています。
・商業施設ゾーン:日々の買い物を支える大型スーパーマーケットや飲食・物販、コミュニティスペースを備えた複合型商業エリア。
・住宅ゾーン:ファミリー層からシニア層までをターゲットにした分譲マンション・賃貸住宅・戸建て街区。
・医療・福祉・子育て支援ゾーン:クリニックモールや高齢者向け施設、認可保育施設などを集約。
・広場・防災公園ゾーン:災害時の一時避難場所やヘリポート機能を備え、日常時は地域イベントに活用される広大な緑地空間。
・産業・イノベーション拠点:中部電力グループの技術を結集した脱炭素エネルギーマネジメント施設。
街全体で再生可能エネルギーや蓄電池をネットワーク化し、停電時にも数日間のライフラインを維持できる強靭な防災インフラが組み込まれている点が、これまでの郊外開発とは一線を画す大きな特徴です。
【アジア競技大会2026】選手村としての一時利用とレガシー活用の実態

本プロジェクトが全国的な注目を集める最大の契機となったのが、2026年秋に愛知・名古屋で開催される「第20回アジア競技大会」および「アジアパラ競技大会」のメイン選手村(アスリートヴィレッジ)としての活用です。
当初はプレハブ等の仮設棟構想やコスト見直しの議論もありましたが、最終的には「大会後のレガシー活用(恒久利用)」を主眼に置いたスキームが採用されました。敷地内に建設される住棟を大会期間中は国内外のアスリートや大会関係者の宿舎として一時利用し、大会終了後にリノベーションを実施して一般向けの分譲・賃貸マンションへとスムーズに移行させる合理的アプローチが取られています。
国際基準のバリアフリー設計やセキュリティー動線があらかじめ組み込まれており、大会期間中は世界各国のトップアスリートが集う国際色豊かな交流拠点として機能します。
【商業施設&マンション計画】気になるテナント規模と居住エリアの仕様

近隣住民や移住検討者にとって最大の関心事は、「どのような商業施設が入り、どんな住環境が整うのか」という点にあります。
商業施設エリアには、食品スーパーを核テナントとしたオープンモール型の複合施設が計画されています。ドラッグストア、ファミリー向け飲食店、クリニック、生活利便サービス店舗が揃い、あおなみ線港北駅からの歩行者デッキや広場とシームレスに直結。駅利用者のデイリーユースと周辺住民の週末利用の双方をカバーする設計です。
一方のマンション計画では、地上十数階建ての大規模板状マンションを中心に、数百戸規模の分譲・賃貸ユニットが供給されます。全住戸に高断熱仕様(ZEH水準)やスマートホームシステムが導入され、中部電力が供給するグリーン電力と連携した先進的な省エネライフが実現します。敷地中央の広場を囲むように配棟されるため、車道と歩道が完全に分離された安全な子育て環境が約束されています。
【オープンはいつ?】施設全体の開業スケジュールと今後のタイムライン
再開発エリア全体のオープン時期は、アジア競技大会の開催日程と密接に連動した段階的なステップを踏んで進行します。
・2026年夏〜秋:選手村としての建物群が竣工、アジア競技大会・パラ競技大会の開催と宿舎運用。
・2026年末〜2027年:大会終了に伴う施設リノベーション工事および追加の内装・外構工事の本格着工。
・2027年冬〜2028年春:大型商業施設ゾーンが先行開業。街区全体のグランドオープン。
・2028年以降:分譲マンションの一般引き渡し・入居開始、順次まちびらきイベントの展開。
商業施設の一部や日常利用の広場空間は、2027年後半から順次稼働する見通しとなっており、街全体の完成形がお目見えするのは2028年となるロードマップです。
【2026年最新】現地取材で見えた現在の工事進捗と港北駅周辺の変化
2026年現在の現地周辺を歩くと、かつてのパドックやスタンド、ダートコースの面影は完全に消え去り、広大な敷地一面にタワークレーンが林立する圧巻の光景が広がっています。基礎工事や構造躯体の立ち上げは急ピッチで進んでおり、すでに一部の住棟では外観のシルエットがはっきりと確認できる段階に達しています。
あおなみ線「港北駅(旧・名古屋競馬場前駅)」前では、駅前広場の再整備や歩行者空間の拡幅工事が進行中。かつて競馬開催日に見られた混雑風景から一変し、明るく開放感あふれる近代的な駅前景観へと脱皮しつつあります。近隣の不動産市場でも、名駅(名古屋駅)まで直通約12分という抜群のアクセス性が見直され、周辺の住宅需要や地価動向にポジティブな波及効果が表れています。
弥富移転から現在に至る軌跡|なぜ競馬場は移転し巨大再開発が始動したのか
そもそも、なぜ長年親しまれた名古屋競馬場はこの地を離れることになったのでしょうか。その背景には、施設の著しい老朽化と愛知県内の競馬機能集約という長年の経営課題がありました。
1949年に開設された旧競馬場はスタンド等の老朽化が深刻化していた一方、愛知県弥富市には広大な敷地を持つ「弥富トレーニングセンター」が存在していました。分散していた調教拠点と本場機能を一体化させることで運営効率を高めるとともに、ナイター設備(ベイサイドナイター)を備えた最新競馬場として2022年4月に弥富市へ完全移転を果たしました。
こうして生み出された名古屋市内有数のまとまった公有地跡地が、名駅直結という高い立地ポテンシャルを活かし、名古屋市南部地域の未来を担う中核拠点開発へと舵を切る決定打となったのです。
【名古屋競馬場跡地】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:商業施設にはどんな店舗やテナントが入りますか?オープン時期はいつ頃ですか?
A1:食品スーパーマーケットを中核に、ドラッグストア、カフェ・レストラン、医療モール、子育て支援施設などの生活密着型テナントが入居する予定です。一般向けのオープンは、アジア競技大会後の改修を経た2027年後半から2028年初頭にかけて順次予定されています。
Q2:最寄り駅の「港北駅」からのアクセスや交通混雑の対策はどうなっていますか?
A2:あおなみ線「港北駅」から敷地まではペデストリアンデッキや歩行者専用道路で直結し、徒歩数分の好アクセスです。車移動に関しても、敷地周囲の都市計画道路の拡幅やアクセスレーンの新設が行われており、周辺道路への交通負荷を抑える設計が進められています。
Q3:マンションの販売開始や一般入居の時期はいつから始まりますか?
A3:マンション棟は2026年秋のアジア競技大会で選手村として使用された後、内装や専有部を一般分譲向けに全面リノベーションします。モデルルーム公開や販売活動は2027年前半から本格化し、一般入居の開始は2028年春以降となる見込みです。
まとめ:港エリアの未来を牽引する名古屋競馬場跡地の今後に注目
昭和から平成にかけて多くの競馬ファンに親しまれた旧名古屋競馬場は、2026年のアジア競技大会という世界的な舞台を経て、先進のスマートタウンへとダイナミックに再生します。
中部電力グループのエネルギー技術と、商業・住環境・防災機能を融合させたこの再開発は、港区のみならず名古屋市全体の都市再生モデルケースとなるはずです。2027年から2028年にかけた商業開業や新街区の誕生に向けて、今後発表される具体的なテナント情報や分譲詳細からも目が離せません。 (出典: 名古屋 競馬 場 跡地(Yahoo!ニュース))