西武バス車両一覧2026!新型EV・S-toryと笹カラーの現在地
東京都北西部から埼玉県南西部に広がる広大なネットワークを支える西武バス。かつて「笹カラー」の愛称で半世紀以上にわたり親しまれた伝統のグリーン塗装から、スマートなデザインの「S-tory(エストリー)」への刷新が進み、街で見かける光景はここ数年で劇的な変貌を遂げました。さらにカーボンニュートラルを見据えた電気バス(EV)の積極導入や、各メーカーの最新環境対応ディーゼル車の増備など、車両を取り巻く環境は目覚ましい進化を続けています。
日々西武バスを利用する通勤・通学客はもちろん、形式写真や運用動向を追う熱心なバスファンの間でも「どの営業所にどの最新型式が配属されたのか」「あの笹カラーは今どこで動いているのか」といった疑問や関心が絶えません。本稿では、2026年現在の各営業所の所属状況や最新型式、塗装の変遷、引退車両の移籍動向まで、西武バスの車両事情を多角的な視点から徹底取材・解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:新デザイン「S-tory」の比率が一般路線車の過半数を大きく突破し、伝統の「笹カラー」は急速に希少価値を高めています。
- 要点2:BYD製大型・小型EVをはじめとする電気バスの導入エリアが練馬・所沢・新座などへ順次拡大し、環境性能の刷新が加速しています。
- 要点3:いすゞ・三菱ふそう・日野の3社併備体制が定着し、除籍された車両は全国の地方路線バス事業者へと幅広く移籍・再活躍中です。
【2026年最新】西武バスの車両一覧と主要型式・メーカー別の勢力図

現在の西武バスにおける一般路線車は、かつて主力だった日産ディーゼル(UDトラックス)の製造終了を経て、いすゞ自動車、三菱ふそうトラック・バス、日野自動車の3大メーカーを中心としたラインナップで構成されています。ここに近年の脱炭素化に伴うEVメーカーが加わり、非常にバリエーション豊かなフリートが形成されています。
最新の導入トレンドを象徴するのが、各メーカーのジェネレーションごとの仕様変更です。西武バスでは安全性向上のため、ドライバー異常時対応システム(EDSS)や右左折時の巻き込み警報装置、フルフラットフロアに近い後部通路レイアウトを標準装備として採用しています。
メーカーごとの主力型式と西武バス独自の特徴は以下の通りです。
【いすゞ自動車:エルガ(LV290系)】
現在の西武バスにおける最大勢力の一つです。標準尺(N尺)および短尺(Q尺)を用途に応じて配備。いすゞエルガ西武バス仕様では、視認性の高い白色LED行先表示器の全面採用や、握りやすい円形手すりの配置、薄型ハイバックシートの導入など、都市型路線バスとしての居住性と乗降のスムーズさが徹底的に追求されています。
【三菱ふそう:エアロスター(MP38系)】
練馬や滝山、所沢などに集中配備される主力モデルです。三菱ふそうエアロスター型式(2PG-MP38FK / 2RG-MP38FKなど)は、フロントフェイスの精悍なディスチャージヘッドランプとフラットな低床構造が特徴。力強いトルクを発揮する直列6気筒エンジンと6速ATの組み合わせにより、起伏のある武蔵野台地の路線でも安定した走破性を見せています。
【日野自動車:ブルーリボン/ブルーリボンハイブリッド(HL2A系)】
J-BUSグループとしての兄弟車であるエルガと同ボディを持ちつつ、環境負荷低減の旗手として日野ブルーリボンハイブリッドを特定営業所に集中配置。減速エネルギーを効率的に回生するハイブリッドシステムを搭載し、アイドリングストップと滑らかな発進加速で都市部の渋滞路線における燃費向上に貢献しています。
「S-tory」新塗装vs伝統の「笹カラー」|世代交代の進捗とファンの注目点

西武バスを語る上で欠かせないのが、ボディカラーの劇的な世代交代です。1950年代から約70年にわたり「西武の顔」として親しまれたライトグリーンと濃緑、赤帯の西武バス笹カラー旧塗装は、車両の代替とともに数を減らし続けています。
2020年に運行を開始した西武バス新塗装S-toryは、西武グループのコーポレートカラーであるブルーやグリーンを基調に、水引や木の葉をイメージしたグラデーションデザインを採用。沿線の風景に爽やかな風を吹き込み、デビュー当初の新鮮な驚きから、今や「西武バスの標準」として完全に定着しました。
2026年現在の運用状況を見ると、全営業所の一般路線車に占めるS-toryの割合は約75%以上に到達。特に車両更新サイクルの早い東京都内エリア(練馬・上石神井)では、笹カラーの一般路線車を見かける機会は1日数回レベルにまで減少しています。一方で、埼玉県内の一部の営業所や特定輸送・教習車などには笹カラーが残存しており、沿線ファンが運用情報を共有し合う貴重なターゲットとなっています。
加速する脱炭素化!西武バス電気バスEV導入の最前線と運行路線

西武グループが掲げるサステナビリティアクションの一環として、急速に進展しているのが西武バス電気バスEV導入の取り組みです。走行時のCO2排出ゼロという高い環境性能はもちろん、モーター駆動ならではの圧倒的な静粛性と滑らかな加速フィーリングは、利用者からも非常に高い評価を得ています。
導入車両の核となっているのが、世界最大手のEVメーカーであるBYD製の大型電気バス「K8」シリーズおよび小型電気バス「J6」です。これらは清瀬駅や所沢駅、新座駅などを発着する住宅街路線に先行投入され、充電インフラが整備された営業所から順次その勢力を広げています。
車内には非常用電源コンセントやスマートフォン充電用USBポートが備えられ、災害時には移動式蓄電池として避難所等へ給電できる体制を構築。単なる移動手段を超えた「地域の防災インフラ」としての役割も担っています。今後は国産メーカー製EVバスの導入も視野に入っており、次世代型低公害モビリティの導入スピードはさらに加速する見通しです。
全営業所の特徴と所属ナンバー一覧|都内・埼玉エリアの配備傾向
西武バスの車両は、管轄する営業所ごとに運行エリアの道路事情や乗客需要に合わせた独自の特徴を持っています。ナンバープレートの地名を見るだけで、その車両がどの拠点をベースに活躍しているかを判別することが可能です。
以下は、西武バスの主要営業所と所属ナンバーの対応一覧です。
【西武バス営業所一覧と主な管轄ナンバー】
- 練馬営業所(練馬ナンバー):都区内路線を担当。中型長尺車から最新大型EVまで先進車両が集結する看板拠点。
- 上石神井営業所(練馬ナンバー):吉祥寺駅・荻窪駅・大泉学園駅など超ドル箱路線を管轄。大型ノンステップ車の比率が高い。
- 滝山営業所/西原車庫(多摩ナンバー):東久留米市・清瀬市・小平市周辺を担当。団地輸送や多客路線向けの大型車が主力。
- 小平営業所(多摩ナンバー):国分寺駅・武蔵小金井駅・花小金井駅周辺をカバー。中型車やコミュニティバス受託も多数。
- 新座営業所(所沢ナンバー):志木駅・朝霞台駅・ひばりヶ丘駅などを結ぶ。EVバスの導入拠点のひとつ。
- 所沢営業所(所沢ナンバー):西武鉄道の本拠地・所沢を中心に広範囲を網羅。新旧多彩な型式が混在。
- 大宮営業所(大宮ナンバー):大宮駅西口のターミナルを支える一大拠点。都市間幹線向け大型車が多数在籍。
- 川越営業所(川越/所沢ナンバー):小江戸・川越の観光路線から本川越駅発着路線まで担当。中型車の運用も目立つ。
- 飯能営業所(所沢ナンバー):奥武蔵の山間路線やアウトレットモール直行バスなど、起伏に富んだ長距離路線を担当。
特に西武バス練馬営業所所属車両は、都心の厳しい環境規制や多客輸送に対応するため、常にグループ最新鋭の車両が優先的に新製配置されるフラッグシップ営業所としての性格を持っています。
高速バス・深夜急行車両の現在|長距離路線を支える看板フラッグシップ
一般路線バスにとどまらず、都市間移動の要として活躍するのが西武バス高速・深夜急行車両です。池袋駅や大宮駅を起点に、新潟、長野、金沢、富山、京都・大阪などを結ぶ長距離夜行高速バスや、羽田・成田空港への空港リムジンバスが運行されています。
高速車両の主力は、日野セレガおよびいすゞガーラ(J-BUS製ハイデッカー/スーパーハイデッカー)、そして三菱ふそうエアロエースです。ボディカラーには、一般路線車とは一線を画す埼玉西武ライオンズの「レジェンドブルー」を纏った高級感あふれるデザインや、伝統の高速色(青・白・黄のストライプ)が採用されています。
車内設備においては、全席独立3列シートや完全遮光カーテン、フリーWi-Fi、充電用ACコンセント/Type-C給電ポートの完備はもちろん、プラズマクラスターイオン発生機による空気浄化システムなど、長時間の移動でも快適に過ごせるハイグレードな空間設計が施されています。
西武バス廃車除籍情報と中古移籍先動向|引退した車両の「第二の人生」
首都圏の自動車NOx・PM法や社内規定に基づき、西武バスの車両はおよそ12年〜15年程度で更新時期を迎えます。これに伴い発生する西武バス廃車除籍情報は、全国のバスファンの間でも非常に注目度の高いトピックです。
西武バスの車両は、整備状態が極めて良好で錆が少ないことから、全国各地の中小バス事業者から「中古車」として極めて高い人気を誇っています。西武バス中古移籍先動向を追うと、以下のような全国各地の路線で第二の人生を送っている姿が確認できます。
- 東北エリア:岩手県交通、秋北バス、南部バス(岩手・秋田・青森の豪雪地帯で力強く活躍)
- 北関東・甲信越エリア:関東自動車、伊豆箱根バス(グループ企業への転属)、千曲バス
- 西日本・九州エリア:鞆鉄道、鹿児島交通、熊本都市バス、九州産交バス
移籍先では、西武バス時代の特徴的なシートモケットや手すりの形状がそのまま残されているケースも多く、「旅先で乗った地方バスが、実は昔地元で毎日乗っていた西武バスだった」という懐かしい出会いを体験するファンも少なくありません。
【西武 バス 車両 一覧】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:西武バスの「笹カラー」はいつ完全に引退・消滅する予定ですか?
A1:公式に全廃の期日は発表されていませんが、一般路線の法定更新サイクル(約12〜15年)を考慮すると、2020年以前に導入された笹カラー車は急速に数を減らしています。営業路線で見られる期間は残りわずかと見られており、撮影や乗車を希望する場合は早めのチェックをおすすめします。
Q2:西武バスの車両形式や社番(車体番号)はどうやって見分けるのですか?
A2:西武バスの車番は「A(路線車)+年式記号+通し番号」などで表記されています(例:A0-123など)。数字の組み合わせにより、シャシーメーカー、導入年(西暦下1桁)、用途が瞬時に判別できるよう体系化されています。
Q3:電気バス(EVバス)はどの路線に乗れば乗車できますか?
A3:主に新座営業所(志木駅〜ひばりヶ丘駅系統など)や所沢営業所、滝山営業所管内の特定路線で定期運行されています。固定ダイヤで走る路線も多いため、西武バス公式サイトの運行情報や各自治体のコミュニティバス運用スケジュール等で確認することが可能です。
まとめ:新時代を迎えた西武バスの車両戦略と今後の見どころ
時代の変化とともに柔軟にその姿を変えてきた西武バスのフリート。約70年続いた笹カラーの伝統をリスペクトしつつ、スタイリッシュな「S-tory」や最先端の「EVバス」へと主役の座が完全にシフトした現在は、まさに西武バスの歴史における大きな転換点といえます。
いすゞ、三菱ふそう、日野の洗練されたディーゼル・ハイブリッド車両が日々の過密な都市輸送を盤石に支え、クリーンな電気バスが街の空気を変えていく――。通勤・おでかけの際には、ぜひ車体のカラーリングや形式プレート、車内の先進装備に目を向けて、進化し続ける西武バスの「今」を体感してみてください。 (出典: 西武 バス 車両 一覧(Yahoo!ニュース))